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高校生・大学生による「尼崎でつながる地域の活動報告会 および 尼崎市インターンシップ報告会」開催

2024.03.29

レポート

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2月2日(金)、園田学園女子大学で「尼崎でつながる地域の活動報告会」および「尼崎市インターンシップ報告会」が開催されました。市内の高校生・大学生が企業との共同活動や地域の課題解決に取り組んだ成果について、地域の企業や教育関係者、行政関係者に向けて発表を行い、ポスターセッションを通して交流を図りました。

神戸工科高等学校の発表

高校生・大学生が企業との共同活動や地域課題に取り組んだ成果を発表

実施概要

名称:尼崎でつながる地域の活動報告会 および 尼崎市インターンシップ報告会

実施日時:2024年2月2日(金)9時~13時

共催:園田学園女子大学、関西国際大学、産業技術短期大学、株式会社エアグラウンド

開催場所:園田学園女子大学(尼崎市南塚口町)

9時~11時30分 発表会
11時30分~12時 ポスターセッション
12時15分~13時 大学施設見学会(参加自由)

参加者:約145人

尼崎市立尼崎双星高等学校、兵庫県立武庫荘総合高等学校、神戸市立神戸工科高等学校の生徒、教員、産業技術短期大学、関西国際大学、園田学園女子大学の学生、教職員

ご来賓 尼崎市長、副市長
尼崎市内の企業、尼崎市役所関係者など

目的、内容

本イベントでは、市内の高校生・大学生が行った市内企業の新商品開発等についての取組や地域課題の解決に関する取組について、生徒らが地域の人(市内企業・大学高校関係者等・行政関係者)に向けて発表を行い、その後のポスターセッションを通して交流を図る。

尼崎の高校、大学各3校から計16組が発表、司会も高校生が務める

発表会は4号館の大きな4501教室で行い、尼崎市立尼崎双星高等学校3年生2名が司会を担当。園田学園女子大学の大江篤学長に開会のご挨拶をいただき、来賓代表として尼崎市の松本眞市長にご登壇いただきました。

園田学園女子大学の大江篤学長

尼崎市の松本眞市長

尼崎市立尼崎双星高等学校

商業学科3年1班 ロボメイツ

テーマ:未来へつながる リレー型体験授業「ロボメイツ」~私たちから次の世代へ~

参加企業:株式会社エアグラウンド、有限会社中野製作所

株式会社エアグラウンド
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有限会社中野製作所
AmaPortal 有限会社中野製作所のページ

労働力不足という社会問題や学校でのプログラミング教育の難しさといった課題を知り、ロボット導入の際に必要な人材を育成する教育プログラム「ロボメイツ」の活動に取り組んだ成果について発表しました。自分たちが学んだ内容や、尼崎市内の小学校でのロボット授業の準備、当日の子どもたちの様子、感想などを動画を交えて伝えました。

商業学科3年2班 株式会社カワグチマック工業/新商品開発

テーマ:紙建材は神、健在⁉~紙建材の特徴を知り、環境に配慮した商品を作る!!!~

参加企業:株式会社カワグチマック工業
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段ボール製造販売を手掛ける同社の、紙を原料とした資材「紙建材」を使った新商品の開発について発表しました。再利用可能など環境面、SDGsの観点から資材に関して学び、ペット、学校、幼児の3テーマのもと、軽くて丈夫な利点を生かした商品を考案。「ホワイトボード付き滑り台」の試作品を滑る動画も上映されました。

商業学科3年3班 有限会社柏木鉄工/新商品開発

テーマ:端材を活用した商品開発~クラウドファンディングで「カラビナ」リリース~

参加企業:有限会社柏木鉄工
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同社の鉄の加工で出る端材を活用した、アップサイクルの商品開発事業や今回取り組んだ共同開発について発表しました。便利グッズをテーマに10代、20代向けのアイデアを出し合った結果、「機能性カラビナフック」に決定。試作を経てクラウドファンディングでリリースし、目標金額を達成した経緯や工夫について話しました。

商業学科3年4班 MoMo(富松町のお弁当屋さん)/仕掛学

テーマ:地域連携としてMoMoさんと提携 仕掛学と商品開発を利用してみたら…

参加企業:MoMo(富松町のお弁当屋さん)(Instagramへのリンク

人が思わず行動したくなる仕掛けを用いた「仕掛学」で収納問題を解決した取り組みと、弁当や団子を販売する同店の新商品を開発した経緯、販売結果などの発表をしました。中高生向けのボリューム弁当や子ども向けの菓子詰め合わせ、オードブルなど、商品ターゲットやコンセプト、原価などの工夫について話しました。

商業学科3年5班 旭建設株式会社/仕掛学

テーマ:旭建設からの挑戦状~仕掛学を使い、明るい未来・明るい会社・明るい旭建設へ~

参加企業:旭建設株式会社
AmaPortal 旭建設株式会社のページ

挑戦状の内容は①営業訪問に行きたくなる、②整理整頓、③SNSの活用でした。人が行動したくなる仕掛学を応用して、生徒たちは営業訪問パンフレットやスタンプカード、社報などを制作。写真やイラストを使った整理整頓、LINEスタンプや動画制作といった高校生ならではのSNSのアイデアなど、成果について発表しました。

商業学科3年6班 賀名生漆工芸/漆産業を守る

テーマ:漆産業を守る

参加企業:賀名生漆工芸(あのううるしこうげい)

漆関連商品の卸売店からの「漆の文化を広める」依頼に対し、高校生たちは「保育園児に漆塗りの箸を配り、紙芝居で箸の持ち方とともに漆の魅力を伝える活動」を提案。クラウドファンディングで箸の仕入れ資金を募る、紙芝居を作って市内6つの保育園に出向くなど、さまざまな活動に取り組んだ成果を発表しました。

兵庫県立武庫荘総合高等学校

3年/あまがさき×起業ゼミ

2023年度に同校で始まった「起業ゼミ」1回生による活動報告です。高校生向け創業スクール、みんなのサマーセミナー、企業インターンシップ、企業が学校を訪問する出張講座に参加。地元尼崎の企業や起業家の話を聞き、見学を行い、ビジネスプランを作って市民の前で発表するなど、活動や成果について発表しました。

2年/起業ゼミ/My nail Salon~世界に1つだけのネイルを~

同校の起業ゼミの2年生が、ネイルをテーマにした起業プランについて発表しました。尼崎の起業家たちの話から福祉的視点を得て、妊婦や病院に通う人、高齢者などをメインターゲットに想定。メンテナンスやデザイン、作業工程といった難点を解決する工夫を交えながら、ネイルシールの販売について説明しました。

2年、3年/防災備蓄の中に自転車を(あまらぶチャレンジ)

「女子高生が廃棄自転車から防災用自転車を作成してみた」をテーマに、尼崎市の「あまらぶチャレンジ事業」に参加、補助金を獲得。物資を運べるサイクルトレーラーを付け、ノーパンクタイヤに替えるなど加工して、防災用自転車として地域のために備蓄し、学校でも普段から活用するという取り組みについて発表しました。

2年/むこっ子防災キャラバンからの防災発信

ボランティアグループ「防災キャラバン」が「防災ボトル」の普及活動について発表しました。避難バッグを携帯用にアレンジし、災害時に役立つグッズを入れて持ち歩く「防災ボトル」を紹介。市民イベントに参加してワークショップを開き、子どもたち、地域住民に交流を通して知ってもらう取り組みなどについて話しました。

2年/テレビ・ラジオとの暮らし~加速するテレビ・ラジオ離れ~

テレビ・ラジオ離れについて探究活動を行った成果を発表しました。ニーズについてアンケート調査を行い、尼崎のFMラジオ局「みんなのあま咲き放送局」のパーソナリティー、三宅奈緒子さんを取材。発表者自身もラジオの活性化のため、パーソナリティー体験のワークショップに取り組んでいる活動についても話しました。

神戸市立神戸工科高等学校

4年/ロボット教材の製作と操作体験教室の実施

課題研究の授業内で行った、ロボットオペレーター育成プログラム「ロボメイツ」の活動について発表しました。ロボット教材の設計、組み立て、プログラミングなどを行い量産。子どもたちにロボットへ興味を持ってもらうため、自校をはじめイベントなどで操作体験教室を開いた取り組みと、その広がりについて話しました。

産業技術短期大学

ロボット事業活動報告/ロボットを活用した地域貢献

大学のサポートを受けて、学生のつくりたいものをつくる「学生プロジェクト」の一つ、ロボットプロジェクトについて発表しました。地元企業と一緒に行ったコンテスト参加、ロボット教材開発のほか、尼崎のイベントで実施したレスキューロボット操作体験のワークショップといった地域で活動した成果などを話しました。

関西国際大学

プログラミングワークショップを通じた地域貢献

「尼崎サービスラーニング」の活動について発表しました。尼崎のイベント「みんなのサマーセミナー」でロボットプログラミング体験会を実施し、音楽フェス「ITAMI GREENJAM」でキッズプログラミングのワークショップを開催するなど、子どもたちに教えた取り組みの成果と、今後の活動展開について話しました。

園田学園女子大学

塚口ゆめ未来プロジェクト【Zelkova girls (ゼルコバガールズ)】

学生が「塚口商(笑)店街」と行った学割やPR活動について発表しました。商店街とコラボし、学生が飲食店で割引などのサービスを受けられる学割を企画したほか、ポスター、動画、Instagram、学園祭など学内外で商店街の広報宣伝活動を実施。これらの取り組みの成果や今後の展開についても話しました。

園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部

学生地域連携推進委員会(つなGirl)

幅広い世代の地域の人とのつながりを深めることを目標に行っている、地域イベントへの参加やボランティアの活動報告をしました。尼いも奉納祭や水辺まつりへの参加、「みんなのサマーセミナー」での子ども向け工作教室、尼いもを使ったプチケーキでの学園祭出店、デイサービスでのスマホ教室などについて発表しました。

株式会社エアグラウンド

令和5年度 インターンシップ等推進支援業務の活動報告

株式会社エアグラウンドの畠中裕介代表が、尼崎市の「インターンシップ等推進支援業務」として、企業と学校をつなぐコーディネート等の活動報告を行いました。企業と高校生が商品開発などを行う「インターンシップ」や、企業が学校を訪問し、生徒が社員への取材やモノづくりのワークショップを体験する「出張講座」といった取り組みや成果、今後の課題について話しました。

関西国際大学の南畑淳史先生による講評

今回の「尼崎でつながる地域の活動報告会」を企画した、関西国際大学社会学部社会学科講師の南畑淳史先生が登壇。講評とポスターセッションに向けてのアドバイスをいただきました。

ポスターセッション

高校生・大学生と来場者が交流

休憩、移動後に学校別に4つの教室に分かれ、高校生・大学生と来場者による30分間のポスターセッションを行いました。

ここでは、学生たちの取り組みの経緯や成果を伝えるポスターの掲示に加え、開発した商品やロボットなどの実物も披露されました。学生たちは、他校の学生や企業の方、教育関係者などさまざまな来場者と交流。実際に手にとってもらい、活発な意見交換が行われて大いに盛り上がりました。

また、園田学園女子大学の山崎ゼミによる「運動や遊びを通じて行う子どもの見守り・ささえあい活動」のポスター掲示も行われました。

ポスターセッションの後に大学の見学ツアーも

ポスターセッションの後、発表会会場の教室へ戻り、司会の挨拶で発表会を閉会。その後は自由参加形式で園田学園女子大学の見学ツアーが開催されました。同大学の学生がカレーの開発や運営も行っているというキッチンカーの営業も行われました。

参加した企業の方、教育関係者、行政関係者の感想

終了後にアンケート調査を実施

参加した企業、教育関係者、行政関係者の方々へ、終了後にアンケート調査を実施。よかった、また参加したいという声を数多くいただきました。

発表会
・プレゼン資料が丁寧につくられており、発表もわかりやすかった。
・内容はどれも面白く聴くことができた。どれだけプレゼンテーションに慣れているかで、聞きやすさに違いがあった。
・もっと前を向いて話せるとよいと思った。発表者(学校)による時間の長短があったので、統一されている方が聞きやすい。

ポスターセッション
・プレゼン時に質問時間がないが、(ポスターセッションで)直接聞けて、また、実物に触れることができてよかった。
・プレゼンではどうしてもゆっくり見られなかったのが、(ポスターセッションでは)ゆっくり見られ、高校生と話せてよかった。
・企業、大学、高校とさまざまな人たちが、互いに積極的な交流ができている場であった。

まとめ

園田学園女子大学で「尼崎でつながる地域の活動報告会」および「尼崎市インターンシップ報告会」が開催されました。市内6校の高校生・大学生16組が企業や地域の課題解決に取り組んだ成果について、地域の企業や教育関係者、行政関係者に向けて発表。約145人が参加し、ポスターセッションも大いに盛り上がりました。

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