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ユニオン工業株式会社
ゆにおんこうぎょう
949年の創業以来、現在では靴下編み機をはじめ繊維機械を輸入して靴下工場などに販売、据え付け調整ほか技術サービスを提供している専門商社です。世界有数の靴下機械メーカーであるイタリアのロナティ社の丸編み機を中心に、ヨーロッパの様々な繊維機械を取り扱っています。丸編み機とは靴下やタイツなど筒状に生地を編む機械で、最近ではマスクや医療用サポーター、靴まで作れます。アパレル関係はもちろんのこと、新規事業を検討中・モノづくりに興味があるなどの異業種の企業にも導入していただき、様々なアイデアで幅広い分野へ活用してもらえたらと思います。弊社の事業内容は「販売と技術サービス」。販売だけでなく、技術面でのアフターフォローにも力を入れています。
取引先は靴下やタイツメーカーなど約500社。丸編み機で作られた商品は、高級百貨店や皆さんご存じの有名ブランドでも売られています。最近では「靴下の技術を使ってこういうものをできないか」という異業種からのお問合せも増えています。実機をご覧になりたい方には、本社ショールームの編み機で実演をしてサンプルを見ていただくこともできます。機械の注文からは、お客様のご要望、仕様に合わせての受注生産となり、製作に約3か月、輸入に1か月ほど。納入したら技術スタッフが導入台数により1～2週間で据え付け調整をします。使い方がわからない場合は靴下技術スクールの講師がショールームでお教えします。約1週間で基本的な操作が習得できますよ。
従来の編み機は靴下のつま先が開いた状態までで、縫い合わせる作業が別に必要でしたが、新しいSbyS（エスバイエス）自動リンキング装置のついた丸編み機では、筒状に編むところから、つま先をかがって縫い、靴下の形に仕上げる最終工程までできます。専用のソフトを使用するので、難しいプログラムもなく簡単！靴下やタイツだけでなく、マスクやサポーター、スポーツ用のレギンスもでき、靴底を貼れば靴も作れます。ほかにも円筒状のアイデアがあればいろいろできますよ。また、つま先の仕上がりは縫い合わせの山がなく平らで伸縮性があります。爪に絡まず、ひっかかりがなくて肌に優しいというメリットも。
工程は、靴下にしたい好きな柄や絵などの画像を読み込ませて、機械にデータを入れ、糸を準備して機械を回すという流れです。作業の様子をご紹介しているので、詳しくは動画をご覧ください。
創業は東京ですが、1954年に尼崎へ来て、今では本社もこちらにあります。新型コロナウイルスの影響でマスク不足だった2020年3月末、自社の技術スタッフが開発した丸編み機でマスクを作るプログラムを無償で靴下メーカーに供給。そのほか、困っている医療関係機関にマスクをお届けしました。その後、尼崎市から災害時にマスクを作ってほしいと声がかかり、供給する協定を8月に結びました。尼崎にある企業として、今後もお役に立てることがあれば協力いたします。
現在、日本の2拠点の他に韓国・中国・ベトナム・タイ・インドネシアの5か国に6拠点を構えています。ユニオン工業は、これからもアジアとヨーロッパを結ぶ架け橋として、レッグウェア事業をはじめ様々なビジネスを創造していきます。100年、200年と続く国際色豊かな会社を目指します。
靴下だけでなく、筒状に編めるものなら様々な分野に幅広く応用できます。アパレル企業だけでなく、スタートアップ企業、異業種からの参入や新規事業の立ち上げなど、これから挑戦したいという意欲ある企業も支援したいと思っております。